院長 矢山 利彦 先生
1980年、九州大学医学部卒業。同大学院博士課程で免疫学を専攻。2001年、矢山クリニックを開院。経絡エネルギーゼロサーチを開発し、西洋医学、東洋医学、歯科医科統合、自然療法を気の観点から融合した医療を実践。ガン、リウマチ、アトピー、喘息などの難病に高い治療効果をあげている。著書『気の人間学』『あいうえお言霊修行』他多数。
医療法人山桃会 矢山クリニック
佐賀県佐賀市大和町大字尼寺3049-10952-62-8892
http://www.yayamaclinic.com/
歯科の治療なくして、
病気の根本的な 解決にはなりません。
体も、家も、ピュアーすることが大事
うちの病院の最大の特徴は、病める人を東洋医学と西洋医学、歯科と医科を統合して診断し、治療していくところです。
私は外科医として経験を積んできましたが、今は手術を行っていません。重篤な患者さんの治療をすればするほど、あることを感じるようになったからです。
それは、「人間は、もともと自然がつくった最高傑作である」ということ。本来は、生まれてから死ぬまで健康で、自分のやりたいことができるようにつくられているはずなのです。ところが、いつの間にか病気になってしまいます。それは一体なぜなのか。「なぜ? なぜ?」を追求していくと、本来の健康を妨げるものが体にくっついてきてしまうからだとわかってきました。そうであれば、一刻も早く体の働きを邪魔するものを取り除き、必要なものを補ってあげればいい。
人を病気にする「病因」は何か。これまで延べ1万5000人の患者さんを観察して、次の5つに集約されることがわかりました。
1.金属汚染 2.電磁波 3.潜在感染(ウィルス、細菌、カビ、寄生虫など) 4.化学物質 5.内因・精神的ストレス
慢性の病気は複数の原因が重なって生じています。感染症のようなわかりやすい因果関係はありません。大きくこの5つが生体を守る力をゆがめていって、最後に何かの原因がポンッときたときに病気になってしまうのです。5つの病因をデトックスして身体をピュアーしない限りはよくはなりません。
接着剤などに使われている化学物質は、自己免疫疾患を引き起こしやすいです。アトピー性皮膚炎やシックハウス症候群(頭痛、不眠、目やのどの痛みなど)がそうです。化学物質を徹底的に排除し、可能な限り自然の素材を使って家づくりをする。それが、家族の健康を守ることにつながるのは間違いありません。
実は、この病院も0宣言の家づくりを意識して建てています。ここにくる患者さんの体が少しでも楽になるようにとの想いからです。
「治療装置としての建物」がコンセプトで、さまざまなところから体を癒す気が出てくるように、風水なども取り入れて設計しています。ちょっと面白いカタチをしているんですが、カタチがつくりだす空間が、また、人間のエネルギーをよく動かしてくれる。場のエネルギーが生命エネルギーを上げてくれるといったらいいのか、待合室にいるだけで体が楽になる人が多いんですよ。
住環境、食環境、生活環境をみんなでよくしていく。危険なものを排除していく。そうしたら、人間はみんなピュアーになってピカピカになります。神様は、人を健康でいられるようにつくってくれているのですから。
歯科医師 安日 純 先生
1958年、山形県生まれ。日本顎咬合学会認定医、バイオブロック・マスターほか数々の資格を持つ。所属学会は日本歯周病学会、日本顎咬合学会、日本感染症学会、日本抗加齢医学会、日本糖尿病協会など。1997年、高畠歯科クリニックを開業。現在は理事長。
高畠歯科クリニック
山形県東置賜郡高畠町大字上平柳2099‐20238‐58‐0814
http://www.takahatasika.com/
「歯」も「人の体」も
環境を整えることが一生の価値になる
精神の休まる環境がいい健康状態をつくる
共通の友人を通じて建築コンサルタントの澤田升男さんと出会ったことが、私にとってはもう一つの転機になりました。自分と同じ、もしかしたらそれ以上に「目の前にいる人をよくすること」ばかり考えている澤田さんに人間的魅力を感じ、何度もお会いするうちに、耳慣れない生体エネルギーという農業の土壌改良に使われる技術を知り、住宅に生体エネルギー資材を入れたらアトピーがよくなった、花粉症の症状が改善されたという話を聞いたことがきっかけで、クリニックにも取り入れてみようと思ったのです。
変化はすぐに表れました。まず「しらべ」といって、そこから発生する電波で人のエネルギーを高めてくれるという装置を数台入れたところ、待合室の雰囲気がガラッと変わったのです。それまでは患者さんの数が多いこともあって、予約を取ってもらっても1時間以上お待たせすることが多く、患者さんがイライラして、受付にもストレスがたまるという悪循環が慢性的に起こっていました。ところが「しらべ」を入れた途端に不思議と穏やかな雰囲気になり、苦情が一切なくなったのです。これは大きかったですね。
また、壁や床、水の元に生体エネルギーを使ったところ、歯医者独特のにおいがまったくといっていいほどなくなりました。特に、歯科は石膏などを使うので、それが流れないようにするトラップという受け皿に水がたまったまま休診日を迎えると翌日のにおいがすごかったです。
しかし、そのにおいもなくなって、患者さんから「うがいをするときにおいがしなくなった」と言われたときには、本当によかったと思いました。
あくまで個人の感想ですが、治療もやりやすくなったように感じています。口腔内の環境をよくすることで元気になっていく人をたくさん見ていると、空間もストレスがないか、そこにいて気持ちいいか、精神的に休まる場所かということが重要だと感じます。家も同じで、心地いい環境をつくってあげれば、それだけいい健康状態を保つことができる。それが究極だと思います。
首都大学東京・名誉教授 星 旦二 先生
1950年福島県生まれ。首都大学東京名誉教授(都市環境学部・都市システム科学)。放送大学客員教授。福島県立医科大学を卒業し、東京大学で医学博士に。東京都衛生局、厚生省国立公衆衛生院、厚生省大臣官房医系技官併任を経て現職。福島県立医科大学、聖路加看護大学、東京医科歯科大学の非常勤講師も務めた。ロンドン大学大学院留学。公衆衛生のエキスパートとして、多摩市をはじめ全国地方自治体などと共働し、寿命とさまざまなファクターとの関連を大規模調査するなど「健康長寿」に関する研究と主張を続ける。
<著書>【これからの保健医療福祉行政論】(日本看護協会)、【ピンピンコロリの法則】【元気で長生きな人に共通する生活習慣29】(ワニブックスPLUS新書)など。高等学校の教科書【最新高等保健体育 改訂版 2016】(大修館書店)の執筆にも携わる。
ポイントを知り、日々の暮らしを大事にすることで
健康長寿を目指すことができるのです。
住宅の断熱・気密性能が向上すると、そこに住む人が健康になることが数字で実証されています。
健康づくりに大切なこと。
その中のひとつとして私が提唱するのが、適切な住まいづくり=「断熱」の重要性です。住宅の断熱・気密性能は、室内の温熱環境の改善につながり、寒さに起因する疾病等を予防し、住む人たちの健康を維持する効果が期待できます。
健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資評価(日本建築学会環境系論文集第76 巻第666 号, 735-740, 2011 年8 月)において、高断熱・高気密住宅の居住者へのアンケート調査に基づき、居住者のさまざまな疾病における改善率を定量化した上、健康維持がもたらすNEB について金額換算することを試み、大規模なアンケート調査を行いました。
健康と密接した、健康住宅=「断熱」の重要性が、ここでも明らかになったのです。
アンケート調査の結果、住宅の断熱・気密性能の向上により、さまざまな疾病の改善が定量的に示されました。その結果、10 の疾病全てにおいて、改善傾向が明らかとなったのです。 身体のエネルギーの回転は、体が寒くなると鈍ります。そのため、予防として体を温める事が大事になります。体温を0.1度、上げるか下げるかが、非常に重要になってくるのです。
本物の家づくりを知った今だからこそ、伝えたい。
2月の終わりの寒い日、我が家の朝の寝室温度は6.2度でした。
以前から「寒い家だなあ」と感じていたものの、実際の温度の低さにビックリ。妻の血圧を上げてしまったのも、冬期のみではあるものの、呼び寄せて同居していた亡き母の呼吸器機能を低下させたのも、有機溶剤だらけの合板を使いすぎたのではないかと、深く深く後悔をしています。
住医学研究会と出会い、本物の家づくりを知り、リフォームを決心しました。
無垢材の床、珪藻土の壁、そして断熱。
すると、その効果は如実に現れました。特に、夜はトイレに起きなくなったことが大きかったです。深く、眠れるようになったからです。
私のように、すでに家を建てられている方はリフォームという選択になると思います。ですが、費用がなかなか、、、という声も少なくありません。
断熱化するとエネルギーだけでの投資効果便益では、30年近くかかるものの、疾病予防を入れれば、10数年で投資効果が得られます。
高齢者の場合、断熱化で一年長生きすると仮定し、夫婦での年金獲得総額を考慮すれば、三ヶ月で元が取れるのです。断熱をはじめ、住医学研究会が推奨する、耐久性・自然素材にこだわった健康住宅。会話が弾み、美味しい食事をとって、リラックスができ、ぐっすり眠れる家。
そんな住宅に住み、日々の暮らしを大事にしたら、健康長寿でしあわせな人生がきっと送れることでしょう。